2022/07/19 15:26

皆さん、はじめまして!
MCWオンラインショップの宮野と申します。
すでにMCWをご存じの方もおられると思いますが、簡単に自己紹介させていただきますね。
MCWは、MIYANO COVER WORKS(ミヤノカバーワークス)の頭文字を取った略称です。数年前までは、MIYANO CYCLE WORKSでしたが、CYCLE→COVERに変更した次第です。

よく自転車屋さんと間違われるのですが、MCWの主力商品は、カバーホイールというものになります。よく車椅子の指づめ防止用に装着されてるようなものだったり、プラスチック製のホイールインチ径のみでラインナップされた汎用品のホイールカバーというのがありますが、MCWの場合は、ホイールそのものに完全にフィットさせてカバーとホイールを一体化させているので、ホイールカバーではなくカバーホイールと呼んでいます。皆さん、カバーホイールのウンチク話しても、キョトンとされるか、「ああ、ホイールカバーですね」と言われるので、「いえ、ホイールカバーではなくカバーホイールです」と言い直したり…まあ、職人気取りの頑固なおっちゃんやなぁ、と思われるかもしれませんが、ここがMCWの売りであり、また生命線でもあるので、ご容赦ください。

ここまでフィッティングに拘るカバーホイールですが、それにより、どのような機材効果があるかというと、慣性力や空力効果の大幅なアップが一番に挙げられます。お客様の中には、愛車をインパクトのある見た目にするためのドレスアップパーツとして、という方もおられますが、乗り味が激変すると、結果としてカバーホイールを転がすことが楽しくなる方が大半ですね。

特にカバーホイールが支持されるのが、ミニベロ乗りの方々。その中でも、ミニベロロードと呼ばれる、走行性能の高いスポーティーなミニベロ乗りの方々に支持されてきました。ホイール径だけ見ると、子供用自転車と同じようなサイズでありながら、実は走行性能が非常に高く、700Cサイズのロードバイクに引けを取らないミニベロが数多く存在します。ただ、やはり一番のデメリットは、ホイール径が小さいことによる慣性力の低さ。一度高速巡航に入った700Cロードバイクなんかですと、風向きさえよければ、また、うまく仲間と集団でトレインを組んで走れば、ほとんどエネルギーを使うことなく、30kmオーバーで巡航することも可能です。一方でミニベロはというと、ギア比さえ工夫すれば、ロードバイクと同じ速度域にまでは速度を上げていけるものの、ペダリングを止めた途端、面白いように(面白くないか)減速してしまいます。この慣性力の低さは、物理原則として仕方ないので、何かしらの工夫をしない限り、抗うことの出来ません。

そこで、MCWカバーホイールの出番となるのですが、このカバーホイール、めちゃくちゃ重いです。一番売れ筋の451サイズというもので、大体ホイールの左右面を塞ぐカバーだけで約800~900g!あまり自転車に関心のない方にはピンとこないかもしれませんが、数g軽くするのに数万円つぎ込む方もおられる自転車の世界では、常識外れの重さ(重量アップ)だと思います。そして、オーダーメイドということもありますが、安くない。今現在、完全オーダーメイドのカバーホイールになると、10万円以上かかってしまいますので、「なんでお金を払って自転車を重くするねん!」と言われるのも、仕方ないかな(汗)

ただ、半信半疑でカバーホイールを履かせたミニベロに乗った方々は、ほんの数十m進むだけで、「おーっ!」と歓声を上げてくださり、そして、結果として汗だくになるまで試乗されるなんてことも、多々あります。もちろん良いことばかりではなく、登りでは、その重さが足枷にもなりますし、インターバルが度々かかるようなレースでは、逆に体力を余計に消費する結果となることもあります。ただ、それを差し引いても、ノーマルホイールからの乗り味の変化の大きさは、やはり病みつきになる楽しさを秘めているのだと思います。カバーホイールの楽しさを語り始めると、とてつもない分量になるので、今日はここまで。また、定期的にこちらのブログを更新していこうと思いますので、時々遊びに来ていただけると嬉しいですね!

コロナ禍とロシアのウクライナ侵攻等による世界情勢の不安定化にともない、自転車のホイールが入手しにくい状況が続いています。ホイールがなければカバーが作れないだけに、ある意味ピンチなんですが、逆に言えば、じっくりと技術を磨くことができる時期でもあります。それだけに、これまでにない新しい切り口で作ってみたカバーホイールなども、不定期ではありますが、オンラインショップに出品することができるかもしれません。このブログを含め、MCWオンラインショップのほう、今後ともなにとぞよろしくお願いいたします。